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  • 帰国のためしばらくお休みします

    2012-08-29 00:00
    しばらく帰国します。バークリーには9月2日に戻る予定です。それまで通信はお休みします。
  • 次女と顔の傷とやさしい言葉

    2012-08-28 00:00

     (次女Hの出番がないので、このエピソードを番外編で挿入します)
     みんなで帰国して数日後の午前中。カーッと日差しを受けてじっとり汗ばみながら、交通公園で自転車の練習に励むH。おっとっとっと、よろよろ、ドテッ。
     乗れるっちゃ乗れるんだが、まだまだ危なっかしい。10メートルも足をつかないで乗れることはめったにない状態。
     (もう小1だし、このままじゃ、ちょっと肩身が狭いよな)と、指導にも熱が入る。
     交通公園の直線コースを何往復かしたあとのこと。
     目の前の自転車が左方向にカーブを切り損ねてドテッ、横倒しに。すぐあとについていた指導者もタイミングを崩し、おっとっとっと・・・左側に倒れてHをつぶすわけにもいかず、とっさに右側に倒れようとした。しかし右手に爽健美茶のペットボトルをもっていたために、このままでは手をつけない。ペットボトルを放り出したので、一瞬タイミングがずれる。この間に身体の角度は75度から50度くらいに傾く。そしてドッシーン。
     中高とバレーボールで鍛えた腕力。フライングレシーブの要領でいえば、右手をついて腕立て伏せのように肘を曲げれば、地面にソフトランディングできるはずだった。
     ところが、その一、腕力が現役時代より弱っていた、その二、上体が現役時代より重かった、という二つの理由で、計算違いが生じる。上体はソフトランディングできず、ドスッ、ズルッ(顎すりむく)、ズルッ(頬すりむく)、ハードランディングへ。
     気が付くと、顎と頬に熱い感触を受けながら、地面に突っ伏している自分がいた。
     昔懐かしい地面の匂い。こんなに顔に近く地球を感じたことがあったっけ?
     揺籃?郷愁?不思議と、少年時代の記憶がよみがえった。
     起き上がると、父親の顔を一心に見つめるHの瞳にであう。
     おっと、血の匂い?すりむいて、かっかしている。
     「私、女優なの。顔を殴らないで!」と、昔、『Wの悲劇』という映画で聴いた薬師丸ひろ子ふんするヒロインのセリフを思い出す。そんな連想を許すくらい、クッキリと目立つすり傷が、顎と頬に残った。
     運悪く、翌日は運転免許証更新で東陽町の試験場へ。更新した免許証の顔写真はこの先三年間、「交通公園の悲劇」を思い出させてくれるだろう。
     (これってアタシのせい?)父の顔の傷は、7歳の少女の心を痛めたのだろうか?
     帰途、少女は優しかった。
     「だれもひとの顔なんてみないよ」「・・・」
     (すりむいた反対側に位置する助手席に座って)「こっちからは何も見えないよ」(アシュラ男爵になった気分・・・)
     「クルマの中にいれば、傷なんてみえないよ」「・・・」
     いずれも、心をつくした慰めの言葉である。
     いやはや、この前まで乳児だったH。その心は未知数だったが、その優しさが証明される。これで知性と美貌を磨けば、バランスのとれた女性へと成長するにちがいない。 

  • 晴/雨男と晴/雨女

    2012-08-27 00:00
    11日夕刻から4日間の対米生活。晴→曇、曇、曇、晴→曇。晴天の多いバークリーや内陸部ではなく、天候の不安定なサンフランシスコ中心のスケジュールだったのも災いしたのか、お天気はさっぱりだった。
     
     「犯人はだれ?」
     振り返れば、雨男/女探しは、三人が到着した次の日から始まっていた。
     「アタシが来てからこんな天気初めて・・・」と長女。裏を返せば「アタシは雨女ではない」っとなる。
     「ボクの遠足はいつもお天気だった」と長男。裏を返せば「ボクは雨男ではない」。
     次女は家族論争ではまだややカヤの外の観があるので、彼の発言は妻への先制攻撃だ。
     「・・・」と妻。いつもながら、どちらかというと鷹揚。沈黙は敗北の証か、それともあくまで美徳なのか?
     かくいう私にも思い当たるフシがないわけではない。過去数年間、幾度となく(数十回にはなる)東海道新幹線で京都を往復。その途上、富士山をみたためしがない。たいていは曇り、ひどいときはどしゃ降り。(しかし、妻・長男・次女が来る前はずっと晴れてたぞ)と心の声は主張する。
     
     サンフランシスコを回る間、何回か、例の神様が棲むマッカーサートンネルを通過。すでに願いをかなえてもらっていたが、あわよくばと、晴天を願う。デイ3にゴールデンゲート橋を訪れた時、厚い雲の切れ目から少しだけお日様が姿を見せてくれたのは、神様のおかげかもしれない。
     
     デイ4。バークリーで長女先導の下、お土産購入隊を組織。心ゆくまで買い物を楽しむ。バークリーでは晴天だったが、サンフランシスコは相変わらず低い雲に覆われていた。空港でもお土産ショッピング。カフェの片隅で、チップス(長女の言葉ではポテチ)でワインとビールを楽しむ。
     
     敢えて総括させてもらおう。お日様の顔は見えなかったかもしれないが、一人ひとりの心の中は晴天。思い出がキラキラ輝いている。
     
     「16日夜。羽田空港到着。ついたとたんに「暑い!」の声が乗客の間からもれる。しかし帰途、通勤姿の人々をたくさんみる。この気候でも勤勉に働く日本人はやっぱりすごい!私たち一家も、ミュア・ウッズの森でみたバナナ・スラッグ(ナメクジ)のようにねばってかんばろう!(バナナスラッグの写真と共に、フェイスブックに掲示したメッセージからの抜粋)。」 
  • デイ3――大自然満喫ツアー(8月14日)

    2012-08-26 00:00
    遂にフルに使える最終日、デイ3。与えられた時間でやり残したことをするには、「大自然満喫ツアー」しかない。
     一般に歴史が短い、浅いといわれるアメリカ。日本やヨーロッパの比べたらたしかにそうだし、その分文化的な蓄積の点で、「新しさ」が「物足りなさ」と受け止められるのもやむを得ないかもしれない。
     しかし、大自然なら、日本にもヨーロッパにもひけをとらない。いや、国の規模が大きい分、それ以上であるといってよい。
     
     というわけで、デイ3はミュア・ウッズ国定公園から始まる。
     ミュア・ウッズはヨセミテ国立公園の黎明期に自然保護を強く訴えたスコットランド生まれの博物学者ジョン・ミュアにちなんで命名された大木レッドウッズの森の公園。散策路は絶好の森林浴スポットである。日本人観光客の間での知名度はヨセミテほど高くないが、地元では手軽に立ち寄れる分、ヨセミテ以上の人気を集めている。
     そしてついに、ここレッドウッズの森で、3日間雲で覆われていた空から太陽が顔を見せ、さんさんと夏の日差しを浴びせてくれたのである。
     やったー!雨男/女伝説(次回ネタ)も終幕か?(と思いきや、午後になると再び曇天に逆戻り。伝説もカムバック・・・・)。
     
     午後は、「大自然」とまでいかないが、お気に入りのアニマル・パラダイスへ(No.18参照)。クマ、サイ、ゴリラが期待通りの芸人(物?)ぶりをみせてくれたが、さらにアリクイ(ながーい下でアリをペロリ)、カバ(大きな口でメロンを丸ごとガブリ)、シマウマ(名残を惜しんでか、勢いよく飛び上がるパッカパカ)も「他動物園では見られないほど元気」リストに加わる。
     「ここの動物って、どうしてこんなに元気なの?広々してるから?涼しいから?」
     長女、長男も同じ感想に至る。
     
     動物園を出てから、デイ3はクライマックスへと急ピッチでペースアップ。
     どうしても晴天の下でみたかったゴールデン橋。表から裏から、道を間違えたついでに二往復してチャレンジしたが、結局、霧に包まれたまま全体像をみせてくれることはなかった。しかし、パレス・オブ・ファインアーツ、急坂のデイビザデーロ街、S字のロンバート街、夕暮れ時に迫力満点の見どころを次々とクリアして、クリフハウスでのディナーへ。同店自慢のシーフードとステーキに舌鼓を打つ。
     
     最後の最後の奇跡に賭けて、輝く夜景を目にすべく、夜10時前にツインピークスへ。
     残念ながら濃霧で数メートル先も見えず。それにもめげず撮った写真は、南極でブリザードに襲われたかのようだった。
     だがそれゆえ、大自然ツアーにふさわしい幕引きでもあった。 
  • バートでチケット購入に奮闘 その2

    2012-08-25 00:00
    バート駅員が両替をしてくれないことは前回書いたとおり。
     しかし、二台しかない両替機がどちらも故障しているなんて、どう考えても想定外の事態。バートという組織の一員として、何の責任も感じてないのか?そんなことはないだろう・・・。
     そう期待して、ダメもとで、彼女に訊く。
     「あのー、両替機が二つとも故障してるんですが、20ドル札両替してくれませんか?」
     だが、答えは予想に反して(通り?)「ノー」
     すまなそうな顔くらいしていないかと期待したが、やっぱりしてない。
     機械が故障してることについては、「まったくショウガナイわね、モー」と、こちらと同じ側に立った怒りの表情。自分の側に責任があるという意識はまったくないことがわかる。
     
     すかさず長女が機転を利かす。
     「コーヒーショップで小さい買い物してくずせば?」
     なるほど、改札のそばのコーヒーショップからおいしそうなにおいが漂ってくる。
     (そうか、この手があった!)
     しかし駅員さん(ショウガナイわね)と、奥の手をだすようなそぶり。
     「I have a better idea(もっといいことがある)」、そういったかどうか忘れたが、そんな様子をみせたことは確か。
     コーヒーショップよりもっと身近にある新聞スタンドのおじさんに歩み寄る。
     「あんた、ディスカウントチケット持ってんでしょ?」
     「ああ、あるよ。」
     「両替機が故障してんのよ。この客にそれ売ってくれない?」
     
     といわれて、オジサンが出したのが24ドルチャージされたチケット
     「9ドル25セントだよ」
     「?!?」(日本人5人の反応)
     
     嘘か詐欺か、と思ったが、騙されたと思って買ったチケットは確かに24ドル分の価値があり、ちゃんと使えた。おじさんは9ドル25セントしか、代金として受け取らなかった。
     割引率61.5%の超ディスカウント。いったいどういうことなのか?
     このおじさん、もう一つ不思議なことを言った。
     「いいかい、このチケットは磁気に弱いから、いつもこのケースにいれておかないとだめだよ。」
     そういってしずしずと出したのが、どうみてもただの紙でできたチケットケース。
     「これって、ただの紙じゃん。ありえねー」と、理科に強いことを自認する小六の長男にばかうけ。
     超ディスカウント、ただの紙でできた磁気プロテクトケース、どちらも真夏の朝の夢だったのか?
     しかし、7ドル45セント分残ったチケットとケースは、今も手元にある。 

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